旧岩崎邸庭園を散策
東京・湯島にある「旧岩崎邸庭園」に行ってきました!
旧岩崎邸庭園は、三菱財閥の第3代社長・岩崎久彌の本邸として、1896年(明治29年)に完成した歴史ある邸宅です。
英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計した洋館には、優雅な装飾や美しい建具がいっぱい😍
和と洋が織りなす明治の美しい建築を、細部までじっくりご紹介します。
外観を堪能
湯島の街を歩いていると、緑に囲まれた旧岩崎邸庭園の入口が現れます。
ここから先は、割と坂道が続くので歩きやすい靴で訪問しましょう🐾
坂を登ると邸宅がドーン!と登場します。
淡いクリーム色の美しい洋館✨
青みがかった屋根と、ひときわ高くそびえる塔屋。
繊細な装飾が施された姿は、まるでヨーロッパのお城のようです。
建物を近くで眺めると、窓の上には美しいレリーフがずらり。
窓の形や雨戸のデザイン、屋根の縁飾りまで、実に手の込んだ造りです。
入るまでに、まず口をあんぐりと開けて眺める時間が必要です🤤
南側に回ると、洋館の印象ががらりと変わります。
(館内に入った後、出口は裏側なのでぐるっと回れます)
2階まで続くベランダに、整然と並ぶ白い柱。
東南アジアの植民地建築などで発達した「コロニアル様式」が取り入れられているそうです。
下から見上げると、その優雅な姿がいっそう際立ちます。
柱の形や装飾的な手すり、窓に取り付けられた鎧戸。
建物のどこを切り取っても絵になる美しさです。
本当に海外にいるような景色🤩
屋根上のトゲトゲが、他の造りとテイストが違うように見えるのはなんででしょう?
そういうもの??🤔
洋館の隣には、雰囲気のまったく異なる木造の建物が見えます。
こちらは「撞球室(どうきゅうしつ)」と呼ばれるビリヤード場。
なんと洋館とは地下道でつながっているのだとか!
こちらはあとでゆっくりご紹介します。
さて、いよいよ洋館の中へ!
館内は撮影できる場所もありますが、人物や私物の撮影、階段での撮影、フラッシュの使用などには制限があります。
貴重な文化財を守りながら、マナーを守って楽しみましょう。
邸宅内へ潜入
玄関を入ると、深い色合いの木材に囲まれた重厚な空間が広がります。
扉の周囲には幾何学模様のガラスがはめ込まれ、外の光が柔らかく差し込んでいます。
美しい曲線を描く木製のアーチが連なる廊下。
足元には赤い絨毯、頭上には凝った造りの木製天井。
まるで外国の古い映画の世界に迷い込んだようです。
こういう眺め、大好き🥹
こちらは赤を基調とした華やかなお部屋。
洋館に行ったら必ず私の部屋を見つけるんですけど、旧岩崎邸庭園ではここが私の部屋でした😆🧡(なにを言ってるの)
壁紙とカーテンの色を揃えた統一感のあるインテリアが素敵です。
開け放たれた扉の向こうには緑豊かな庭園。
鮮やかな赤と緑のコントラストが印象的でした。
足元にもぜひ注目してください。
美しい幾何学模様が敷き詰められた、洋館1階のベランダ。
こちらのタイルは、なんと英国の名窯「ミントン」製😳
陶磁器好きにはたまらない見どころです✨
落ち着いたグリーンの壁紙が印象的なお部屋には、美しい暖炉とピアノが。
重厚な木製の窓枠と赤い絨毯が、クラシカルな雰囲気をいっそう引き立てています。
ふと見上げると、天井には繊細な模様。
ここから、このお屋敷では壁紙と天井を愛で倒すことが決定しました🙌
扉の上にも木彫りの装飾が施され、窓の上部には幾何学的な意匠が取り入れられています。
どこを見ても美しく、なかなか前に進めません。
こちらの天井は、もはや芸術作品!
円形の彫刻と植物模様が組み合わされ、その中央にはレトロかわいい照明。
花びらのようなデザインのガラスシェードも可愛らしく、思わず見入ってしまいます。
開放的なサンルームはすごく明るくて気持ちいい✨
自然光によっても表情が変わり、どのお部屋も本当に魅力的。
窓枠が景色を切り取り、まるで一枚の絵画のよう。
ガラス越しに眺める木々の緑も、歴史ある建物の中ではひと味違って見えます。
窓の下には、装飾の施されたクラシカルな暖房器具が😳✨
機能的な設備でありながら、これも立派なインテリア。
こんなところにまでデザインへのこだわりを感じます。
扉の周囲を飾る、曲線の美しい木彫り。
アーチの内側から天井の縁まで、繊細な彫刻が続いています。
木材の温かな色合いと職人技が生み出す、なんとも贅沢な空間ですね。
そして、旧岩崎邸の見どころのひとつである大階段!
太い木製の柱がそびえ、赤い絨毯が2階へと続いています。
階段そのものが、この邸宅を象徴する装飾品のようです。
この柱の彫刻、すごくないですか?
植物の葉や蔓が絡み合うような立体的なデザイン。
重厚感がありながら、どこか優美さも感じられます😭
本当に素敵な階段だったんですけど、写真で伝えるのがとっても難しい・・!
その場に立って、登ることでしか得られない栄養があります🤤
というか、2階は見学できない洋館も多いのに、階段を登れるなんて幸せすぎる😭
こちらのお部屋は、黄金色の壁紙が印象的。
繰り返される優雅な模様に、柔らかなレースカーテンがよく似合っています。
華やかさの中に、落ち着いた気品が感じられる空間です。
ここをお部屋にしてもいいなぁ✨(なにを言ってるの)
壁に取り付けられた小さな照明も、こんなに可愛らしい!
曲線を描く金具に、花が開いたようなガラスシェード。
壁紙の繊細な模様と組み合わさって、こういうの大好きっ
透け感のあるレースカーテンと、重厚な柄の壁紙。
異なる質感が重なり合うことで、こんなにも優雅な空間になるのですね。
窓辺の装飾だけでも、じっくり眺めていたくなります。
続いては、柔らかなピンク色のお部屋。
窓辺には向かい合うように椅子が置かれ、小さなテーブルがひとつ。
緑を眺めながら、ここでゆっくりお茶を楽しめたら素敵だろうなぁ☕️
こちらは爽やかなグリーンが印象的。
白く塗られた建具と天井、柔らかな色合いの壁紙が調和して、明るく上品な雰囲気です。
ベランダに出られる大きな扉が開けられているので、とっても明るい☀️
この天井の美しさにも思わずため息。
幾何学的に組み合わされた枠の中央には、植物をモチーフにした立体的な装飾。
淡い色で統一されているからこそ、細かな陰影が際立っています。
お部屋ごとに異なる色彩のセンスにも注目です。
2階のベランダに出ると、目の前には緑豊かな庭園が広がります。
繊細な装飾の手すりと、規則正しく並ぶ柱が美しい。
もう本当に外国ですねここは🤔
先ほど見た1階のタイル張りとは異なり、こちらの床は木製です。
再び館内へ。
ここでも目を奪われるのは、幾何学的な模様を描く木製の天井。
広いホールの奥には、先ほどのピンクのお部屋が見えています。
通路途中にあった小さな階段にも、細かく区切られた美しい木製の天井。
天井の模様に合わせて板の向きまで工夫され、単調にならないデザインになっています。
細部へのこだわりに、ただただ感心するばかりです。
こっちも登りたい!(この階段は通行禁止でした)
こちらは色鮮やかなステンドグラスがはめ込まれた扉。
勝手口ってやつかしら?
なんて豪華な勝手口でしょう・・
グリーンやブルー、イエローのガラスが光を受けて輝きます。
木製の扉に美しい色彩が加わり、まるで宝石箱のようです。
ステンドグラスも大好き🧡
長く続く廊下には、レースカーテンをまとった窓が並んでいます。
赤い絨毯の上に差し込む柔らかな光が、なんともノスタルジック。
こんな廊下なら、歩いているだけでも楽しくなりそう。
そして、洋館から和館へ。
重厚な西洋建築から一転、畳や障子のある落ち着いた和の空間が現れます。
洋館と和館がひとつにつながっているのも、旧岩崎邸ならではの魅力です。
天井の高さや、窓、ふすまのサイズ感、わかりますか?
先程までより圧倒的に小さくて、でも広くて、これはこれでとても尊い趣があります。
縁側の向こうには、和の庭が広がります。
苔の緑に庭石、手水鉢、竹垣。
洋館の華やかさとは対照的な、静かで穏やかな美しさを感じます。
すごく気持ちがいい!🌿
畳敷きの長い廊下には、障子や襖、木の温もりが感じられる天井。
奥には絵の描かれた襖も見えています。
純和風の空間に身を置くと、不思議と気持ちまで落ち着いてきますね🍃
和館では、お抹茶と和菓子をいただくことができます!
お庭を眺めながら、畳に座ってまったりお茶時間🍵
青い釉薬が美しい茶碗に、色鮮やかな上生菓子。
歴史ある建物の中で楽しむお茶の時間は、また格別です。
鮮やかな緑のお抹茶と、秋を思わせるオレンジ色の和菓子。
小さな和菓子に施された繊細な細工がとても可愛らしい!
目でも楽しめる、素敵なお茶のひとときでした。
こういう時間はすごく贅沢に感じますね🙏
和館側から庭を眺めると、木々の向こうに美しい洋館が見えます。
日本庭園の石灯籠や松の緑と、西洋建築の白い柱。
和と洋がひとつの景色に収まる、不思議で美しい光景です🥰
出口から振り返ると、お茶菓子をいただいていたお部屋から臨んでいた縁側を外から見ることができます。
長く伸びる和館の縁側と、その先に見える洋館。
木造の深い軒と、西洋風の装飾的な建築が隣り合っていてとっても素敵✨
明治という時代だからこそ生まれた、和洋折衷の魅力を感じる場所ですね。
最後にもう一度、洋館の美しい一角を。
装飾の施された白い暖炉のそばには、クラシカルな模様のひとり掛け椅子。
どこを切り取っても絵になるー☺️
ここで紅茶飲みながら読書したら美人になりそう(え?)
壁紙コレクション
今回、特に心を奪われたのが、お部屋ごとに異なる壁紙!
どれも素敵すぎたので、壁紙だけクローズアップしてコレクションです😍
こういうのお好きでしょう?!!
赤紫の地色に、鮮やかなオレンジの植物模様。
大胆な色の組み合わせと、複雑に絡み合う曲線が印象的です。
こちらは落ち着いたグレイッシュグリーン。
白い植物模様が規則正しく並び、上品でクラシカルな雰囲気。
柔らかなピンク色に、ゴールドの植物模様。
優雅な曲線と立体的な表情が、なんともロマンチックです。
黄緑色の地色に、緻密な植物模様が浮かび上がる華やかなデザイン。
なかなかこの色合いって珍しいですよね?!
明るい色合いの中にも、細やかな装飾がぎっしり詰まっています。
淡いピンクの地色に、ブルーグリーンの植物模様。
軽やかな色彩が可愛らしく、どこか現代のインテリアにも通じる雰囲気です。
旧岩崎邸の2階には「金唐革紙(きんからかわし)」と呼ばれる、貴重な装飾紙が使われたお部屋もあります。
ヨーロッパの金唐革を和紙で再現したもので、立体的な模様と華やかな色彩が特徴です。
鮮やかな水色に、豪華なゴールドの装飾!
華やかな色の対比に、思わず目を奪われます。
立体的な模様は、光の当たり方によっても表情が変わります。
近くで見ると、細かな模様の凹凸がよくわかります。
植物をモチーフにした曲線が幾重にも重なり、繊細でありながら力強い表現です。
美しい装飾がどのように生み出されるのか、制作の技術にも興味が湧いてきます。
光の当たり方によって陰影が生まれる、独特の美しさ。
100年以上前の人々が、こんなにも美しい壁紙に囲まれて過ごしていたなんて、なんだかロマンを感じます。
皆さんは、どの壁紙がお好みですか?
あとがき
旧岩崎邸には、美しい建築だけでなく、当時の工芸技術を知ることができる展示もあります。
こちらは、洋館1階のベランダを彩る英国「ミントン」製タイルの解説。
陶磁器で知られるミントンのタイルが、明治時代の日本の邸宅にも使われていたなんて、興味深いですね。
こちらは、金唐革紙ができあがるまでの工程を紹介した展示。
模様を浮き上がらせ、箔を施し、彩色していくという、手間のかかる技法です。
あの美しい壁紙のひとつひとつに、職人の技術が込められているのですね。
そして、もうひとつの見どころがこちらの「撞球室(どうきゅうしつ)」。
洋館と同じくジョサイア・コンドルが設計した、ビリヤードを楽しむための建物です。
スイスの山小屋を思わせる木造建築は、華やかな洋館とはまったく異なる趣。
建物の内部も、木の温もりを感じる落ち着いた空間。
高い天井や大きな窓が印象的で、当時の人々がビリヤードを楽しんだ様子が目に浮かぶようです。
通常は見学が制限されているため、内部を見学したい方は特別公開やガイドの情報をチェックしてみてください。
最後まで目を楽しませてくれたのは、こんな小さな照明の装飾。
花びらのようなガラスシェードに、優美な曲線の金具。
大きな建築だけでなく、細部にまで美しさが宿る旧岩崎邸。
明治時代の人々の美意識と、職人たちの技術をたっぷり堪能できる場所でした。
美しい建築やアンティーク、歴史あるインテリアがお好きな方は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
施設情報
旧岩崎邸庭園
東京都台東区池之端1-3-45
東京メトロ千代田線「湯島」(C13)下車 1番出口 徒歩3分
(※ベビーカー、車いすの方は3番出口のエレベーターをご利用ください)
東京メトロ銀座線「上野広小路」(G15)下車 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線「上野御徒町」(E09)下車 徒歩10分
JR山手線・京浜東北線「御徒町」下車 徒歩15分
開園時間
午前9時~午後5時
(入園は午後4時30分まで)
※イベント開催期間など時間延長が行われる場合もあります。
休園日
年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)
入園料
一般 400円
65歳以上 200円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
2026年10月のブログです