川口の旧田中家住宅を探検その1
川口元郷駅から歩いてすぐの旧田中家住宅にお邪魔してきました!事前に知っていたわけではなく、たまたまの出会い🧡
予期せず素敵な邸宅に巡り会えてとってもうれしかったです!!
旧田中家住宅とは、外観
旧田中家住宅とは、木造煉瓦造りの三階建てで、なんと大正時代に建設されたそうです!
昭和初期に和館、蔵、茶室、庭園などが増築されています。
味噌醸造や材木商で財を成した田中徳兵衛(四代目)がその職業柄、木材にもこだわりぬいて建設したそうですよ。煉瓦や内装も特注したり、調度品はヨーロッパからロココ調とジョージアン様式のスタイルで取り寄せたり・・お客様を素敵に迎賓しようという心意気がありますよね。
建築費用は総額18万円とも言われているそうです。
え?18万円??
と思ったあなた、当時の18万円は、今では2億超えのお値段らしいですよ😂
2006年に国登録有形文化財、2018年に国指定重要文化財に指定されています。
今は一般に公開されていて、気軽に見学することができますよ!
よく見ると、ドラマやCMで見たような景色もあったり✨
素敵な一画だらけで、一緒に見学した友達と「財を成したねぇー」とため息ばかりついていました。田中徳兵衛さんのこだわりとセンスのよさがうかがえる、とっても素敵なお屋敷でした❤
外観
住宅街に、レンガ造りの素敵な建物が突如現れます✨絶対素敵じゃん・・ってこの時点でわかりますよね。この煉瓦も、川口の職人に焼かせたものだそうですよ。
昔はこーんなに大きかったんだとか!
今は真ん中の母屋だけが残っています。館内にはこういった昔のスケッチや、田中德兵衞さんの功績がきれいにまとめられて展示されています。
このルポの中でもちょくちょく登場しますのでお楽しみに🤭
それでは早速、田中さん家お邪魔しまーす!!
洋館1階
玄関を入って、券売機で拝観料210円の券を買い、靴を脱いであがります。
昔のスケッチと見比べても、建具などがそのまんま!大切に保全されてきたんだなと感じます☺️
①玄関・帳場・食堂
ここは玄関、帳場、そして奥のスペースは使用人たちの食堂として使用されていたそうです。
正面上部にどどんと大きな神棚!
サイズ感わかりますかね?すーごく立派な神棚でした。
注目していただきたいのが、天井を縁取る透かし模様。
Tが並んでるのわかります?🤭
田中德兵衞さんのイニシャルがT.Tなので、この模様にくり抜いたそうです。あの時代にイニシャルの文字を使うなんてハイカラ!
さりげなく存在する時計も素敵🕰️
時計の右下にあるのは、各部屋と繋がっているベルだそうです。どの部屋から呼ばれているかわかるためだそうな。
ダウントンアビーの世界じゃないですか😳
帳簿台も実際に使われていたんだなぁと感じる趣と風合い。かっこいい。
奥の食堂スペースには、立派な机と壁一面の棚。そこに金庫がはめ込まれていました。
こんなに立派な金庫、なかなか拝めないですよね🙏
そこら中にお宝が眠っていそうなお屋敷😆
玄関と食堂を仕切る扉は、障子とガラスのおしゃれな引き戸。
ガラスには透かしも入っているんですけど、これがちょうど食事をするときの目線の高さになっていて、客人と目が合わないように横帯を設けられたんだとか。
しかもこの障子、はめこみになっていて、取ることができるんですよ😳ううん、うまく伝わらない。取ったところも撮らせてもらえばよかった!笑
利便性と美しさどちらも考え抜かれていてすごい素敵✨
②応接室
いよいよ室内へ!玄関だけでも見応えありすぎてなかなか進めませんでした。笑
応接室は洋風な造り。
昔のスケッチをどうぞ!豪華な洋室にお着物ってなんか独特の素敵さがありますよね。
決して広くはないけど、かわいらしくて豪華で落ち着く雰囲気。
ソファの生地やカーテンは植物のモチーフが使われていますね。
見上げると吊り下げ多灯💡
四角いメダリオンがかっこいい!!
調度品、壁紙、カーテン、かわいらしい雰囲気のお部屋でした。
洋館ではついついこういう一画を切り抜きがち🤭🧡
通用口
このお部屋からは、北側の通用口に出られるようになってます。ドアの横にステンドグラスがあってきれいでした✨
こちらにも小さなお庭があって、和洋折衷の世界。
くるっと建物の方を向くとレンガやタイル、石に格子が溶け合った外壁😭かっこいい・・
尊い・・
ここでもなかなか建物内に戻れず。まだ探検はじまったばかりなのに!!🤣
順路を進めて、木目と赤絨毯が豪華な階段で一気に3階まであがります!
もうこの階段が素敵すぎて愛で尽くしました。写真じゃ伝わらないのわかってるけどでもちょっとでも伝えたいこの想い届け・・っ😫❤️
手すりに触れることすらはばかられるくらいピカピカに磨き上げられていて、建物全体が愛されているのを感じました🙏
洋館3階
さて3階に到着!この階も見所満載です😆
まずは頭上を見上げてみましょう🤩
先ほどのもですけど、メダリオンが変わっていて素敵✨
③控室・蔵
次は控室と蔵。
控室はとってもかわいらしい雰囲気。白い腰壁とピンクのカーテンでガーリーな雰囲気ですよね🥰
こちらの天井&照明もどうぞ!
一部屋ごとに照明の趣が違って、そんなこだわりもおしゃれすぎるよ德兵衞さん!!
カーペットや寄木細工の床にもご注目🙇♀️
蔵にはさまざまな資料が展示されていました。壁にも田中一族の年表やコラージュがびっしり!!
実際に使われていた帳簿類はものすごい威厳がありますよね。かっこいい。
田中德兵衞さんは主に味噌で財を築き上げたそうです。
当時の様子を感じられる展示が素晴らしかったです👏
昔はこんな景色だったみたい。
今ではこんなに見通せませんもんね。
でもお屋敷だけは変わっていなくて、なんだか不思議な感じ。
蔵と言いながら、ここに住めそうな広さでした。小さな階段からお部屋に入るのが、なんか秘密基地みたいで楽しかった!
④大広間
さてさて、豪華な大広間にやって参りました!迎賓のための間だそうで、ジョージアン様式を基調としたインテリア✨
イオニア式のペディスタイル付きの柱、上げ下げ窓、豪華な中にかわいらしさや遊び心が散りばめられています🥰
あぁ、やっぱりこの空間に着物のみなさまがいらっしゃる画はエモい・・
前置きが長い!お待たせしましたドーン😆
ジョージアン様式を基調とし、イオニア式の特徴も取り入れた洋風の大広間です。
お部屋の中央に立派なソファセットがどどんと。
それを囲む上げ下げ窓とボックスカーテン、そして照明。
カーペットがグリーンなのもかわいい。
サイドには木製のグランドピアノが佇んでおります。
グランドピアノって時点でときめきなのに木製ってどういうことなの・・!😭🧡
カバーもかわいらしい雰囲気。
先ほど照明が見切れていたのでちゃんと写しますね。失礼いたしました🙇♀️
はいなんて立派なメダリオン🤩❤️
こちらが噂の柱ですね。くり抜かれているのがかわいい。絶対当時の子供たち、ここくぐって遊んでたでしょ!!
小上がりのあのお部屋はなんなんだろう??
きっと物置かそんな感じだろうけど、その小さなスペースすらもときめきなんだろうなぁ🤤
そしてこの連なる窓にきゅん。
普通は1階に迎賓室を配置することが多いですけど、田中家住宅は眺望のよい3階に配置したそうです。かつては荒川や富士山の景色がよかったみたいですよ。
きっとみなさん居心地よく過ごされたんでしょうね。別アングルからもどうぞ!!
カーテンとタッセルチェックも抜かりなく🙏
でもたぶんねぇ、行くたびに前回は気づかなかったときめきにまたときめくんだろうなぁ。
ソファの柄をもっとわく見たい??
どうぞどうぞ、裏側はピンと張ってありましたのでご査収くださいませ🙇♀️
大広間を堪能し尽くしたら、また先ほどの素敵階段で2階へ下ります!
あとがき
おっとここでタイムアップー😫
というか、長い・・長いよあきちゃん!どれだけ愛でれば気が済むの!!
全然気が済まないので、第2回へ続きます🤗🧡
洋館の2階に続き、和館、お庭、茶室とご紹介しますのでお楽しみに!!!
洋館情報
旧田中家住宅
〒332-0006
埼玉県川口市末広1-7-2
048-202-6179
川口元郷、川口
開館時間:9:30 〜 16:30 ※最終入館16:00まで
休館日:毎週月曜日 ※月曜日が休日の場合は、その翌平日
入館料:一般 210円
中学生・小学生 50円
2024年1月のブログです